これから住まうことに着目した
介護サービス事業が運営するあんしん住宅

リバーステージ岩倉

2014.03.17 Mon

継続は力なり。

3月に入り、暖かい日と寒い日を行ったり来たり、

繰り返してはいますが、日差しは強くなってきて

季節は、確実に春へと向かっています。

五条川の桜の木も、春を待ちわびていることでしょう。

ところで、時はさかのぼりますが、

今年のお正月の書初めの日に、参加された入居者様から

「来年の書き初めのために、お習字の練習がしたいから

これからも習字を書く機会を作ってね」というご希望がありました。

そこで、3月13日(木)ダイニングにて、書道の会を開きました。

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書道経験者の方はもちろん、日ごろ筆を持つことなんてないからと

躊躇されていた方も「気晴らしになるかしら」と参加されました。

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奥さまは、「私は字が下手だから、習字は書けないけど」とおっしゃって

ご主人のために、墨をすられます。

その間に、ご主人は「今日は、どれを書こうかなあ」とお手本を選ばれます。

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「春にちなんだ、字がたくさんあるな。」

「この字は、筆使いが・・・」

「ひらがなは、簡単に見えるど、書いてみると案外難しいよ」

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日ごろの膝の痛みも忘れて、立って書き始められました。

「腰かけなくて、大丈夫ですか?」職員の声かけにも

「腰かけてなんて、書きにくいわ」

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奥さまが、そっと寄り添い、ご主人が書くところを見守ります。

「ちょっと、ここが曲がっちゃったね」

「そうだな」

「バランスが良くないわ」

「この字は、いかんなあ。難しい」

「何回も書けばいいじゃない」

「書くよ~」

お若いころは、こうしてお習字をされていたのでしょうか。

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「筆の持ち方も忘れてしまったわ。小学校で書いた以来だから」

「筆使いの練習から、やらなくちゃ」

何度も何度も筆の運びの練習をされました。

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「そろそろ、字を書いてみようかな」

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丁寧に丁寧に「桜」という字を書き始められました。

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「かっちり書くのもいいけれど、ここの部分を流れるように筆を運ぶと

字が生きてくるよ。それと、線も太いところと細いところを

      はっきりさせるといいよ。

    「なるほど。字が生きてくるって、いい表現ですね」

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最後に<お疲れさまでした>とお茶を飲んで、一息つきました。

「どうして、墨汁があるのに、墨をするんですか?」

受付スタッフの問いかけに

   「昔は墨汁なんてなかったの!!」

「それに、お習字を書く前に、墨をすって、心を落ち着かせたんだよ」

「そうなんですか?知らなかったです」

「書道っていうくらいだから、精神修行の部分もあるんじゃない」

「え?精神修行?」

「書道のどうは、道っていう漢字でしょ」

「言われてみれば、そうですね」

「若いなあ。ハハハ」

「だから、上手い下手ではなくて、続けることが大事なんだよ。」

「また、開いてね」

継続は力なり

来年のお正月の書初めを、目指ていきしょう。

 

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